平成22年度は、「上がる」年?! 健康保険制度の悲鳴... その2
おはようございます。
東京都目黒区中目黒の社会保険労務士 小泉事務所です。
前回は熱が入りすぎ、本題に入る前に終了となってしまった続きです。
さっそく本文へ、どうぞ!
==社会保険労務士の事件簿(ファイルナンバー0038)========
平成22年度は、「上がる」年?! 健康保険制度の悲鳴… その2
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さて、健康保険制度がどのようなものかは何となくご理解いただけましたでしょうか?
「どうして大幅に保険料があがるのか?」について引き続きお送りいたします。
【社会保険労務士 小泉事務所がお答えします!】
全国健康保険協会(協会けんぽ)は地域の実情をふまえた事業を実施するため都道府県支部が設立され、都道府県単位で健康保険料率が設定されています。
平成21年3月から(4月納付分から)の健康保険料率が今回大幅アップとなったわけです。もちろん、各都道府県で違いますので、気になる方は協会けんぽの各支部HP等で確認して下さい。
例として、3都県を載せておきます。
・東京都 8.18%→9.32%
・神奈川県 8.19%→9.33%
・千葉県 8.17%→9.31%
この保険料率をそれぞれ労使折半して負担します。
これだけ見ると「一律1.14ポイント上昇じゃん」と勘違いされかねませんの
で、もうひとつ
・北海道 8.26%→9.42%
はい。
北海道、全国一高いです。
今回は全国平均で9.34%の健康保険料率となるようです。
では(ようやく)本題。
「どうして健康保険料率が大幅にあがるのか?」
答え:「財政が大赤字になってしまったから」
・・・・・。
そんな白い目で見ないでください。事実を述べたまでです。
財政が厳しいことは、どこかで何となく聞いたことはあると思います。
国自体がお金ないですからね。
そこへ、リーマン・ショック以降の不景気。
健康保険料は各社員の給与によって変動します。
つまり、
不景気→給与が下がる→保険料収入が落ち込む→財政赤字→健康保険料率アップ→給与手取りが減る→購買意欲が下がる…?!
こんなところにも、負のスパイラルが!
協会けんぽも色々頑張って今までは積立金を取り崩して対応していたのです。
ところが、新型インフルエンザの流行に伴う医療費や、高年齢者医療制度への拠出金が増加し、結局平成20年度末に1500億円ほどあった積立金は全てなくなり、今年度末には4500億円もの赤字となってしまう見込みなのです。
他にも、国庫補助率の引き上げを求め、特例措置として制度改正がなされることとなりましたが、これも3年間の特例措置。
どうにも健康保険料率を上げるよりなくなってしまったという訳です。
根本的な問題は、高年齢者医療費が増え続けていることと少子化。
「だったらアメリカ式にしちゃえばいいじゃん。」
そうはいきません、というよりもこの国民皆保険。国の制度であるからこその今の医療費負担なのです。アメリカのようになったら、大病したら破産します。
先進医療等は別にしても、医療費負担が3割で良いのは、この国の制度があるからです。
でも、具体的にどのくらいあがるのか不安ですよね。
以下は簡単な試算です。
現行 4月~
月給20万円 8,180円 → 9,320円
40万円 16,769円 → 19,106円
60万円 24,131円 → 27,494円
※東京都の率で計算、介護保険は含めていません
大体このくらいアップする予定です。
保険料が高くなるのは誰でも嫌ですが、大事な人の健康を守るために使われている(はず)です。
そして、医療費が増えないよう、各自の健康管理が自分の健康といつの日か保険料率のダウンにつながる(はず)です。
何だかんだと言っても、やっぱり健康第一ってことになりますね。
(ただもちろん病気になったらすぐ病院へ行きましょう)
各健保組合もそれぞれ健康保険料率が変動するかもしれませんので、給与計算を担当されている方は気をつけてくださいね。
本日もお付き合いくださいまして、ありがとうございます。
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